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枕草子 原文全集「よき家の中門あけて」 |
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著作名:
古典愛好家
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よき家の中門あけて
よき家の中門あけて、檳榔毛(びろうげ)の車しろくきよげなるに、蘇枋(すはう)の下簾(したすだれ)、にほひいときよらにて、榻(しぢ)にうち掛けたるこそめでたけれ。
五位六位などの、下襲(したがさね)の裾はさみて、笏のいとしろきに、扇うちおきなどしてとかくいきたがひ、また、装束し、壺胡(つぼやなぐひ)負ひたる随身の出入りしたる、いとつきづきし。
厨女(くりやめ)のきよげなるがさし出て、
「なにがし殿の人やさぶらふ」
など言ふもをかし。
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