|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
枕草子 原文全集「つねに文をこする人の」 |
著作名:
古典愛好家
6,367 views |
つねに文をこする人の
つねに文をこする人の、
「なにかは。いふにもかひなし。いまは」
といひて、またの日音もせねば、さすがに明けたてばさし出づる文の見えぬこそさうざうしけれと思ひて、
「さても、きはきはしかりける心かな」
といひてくらしつ。
またの日、雨のいたくふる、昼まで音もせねば、
「むげに思ひ絶えにけり」
などいひて、端のかたにゐたる夕暮れに、かささしたるものの、持てきたる文を、つねよりもとくあけて見れば、ただ、
「水ます雨の」
とある、いとおほくよみ出だしつる歌どもよりもをかし。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
枕草子 原文全集「成信の中将」
>
枕草子 原文全集「今朝はさしも見えざりつる空の」
>
枕草子 原文全集「騒がしきもの/ないがしろなるもの/言葉なめげなるもの」
>
蜻蛉日記原文全集「七月になりぬ」
>
平家物語原文全集「祇王 1」
>
枕草子 原文全集「あてなるもの」
>
蜻蛉日記原文全集「かく、おもておもてにとざまかくざまに言ひなさるれど」
>
最近見たテキスト
枕草子 原文全集「つねに文をこする人の」
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング