|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
蜻蛉日記原文全集「かくて八月になりぬ」 |
|
著作名:
古典愛好家
16,257 views |
|
蜻蛉日記
かくて八月になりぬ
かくて八月になりぬ。二日の夜さりがた、にはかに見えたり。あやしと思ふに、
「あすは物忌みなるを、門つよく鎖(さ)させよ」
など、うち言ひちらす。いとあさましくもののわ沸(わ)くやうにおぼゆるに、これさしよりかれひきよせ
「念ぜよ念ぜよ」
と耳おしそへつまねささめきまどはせば、我がひとかのおれ物にて向かひゐたれば、むげに屈(くん)じはてにたりと見えけむ、またの日も日ぐらしいふこと、
「我が心のたがはぬを、人のあしう見なして」
とのみあり。いといふかひなし。
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
蜻蛉日記原文全集「おほやけに相撲のころなり」
>
蜻蛉日記原文全集「五日の日は司召とて」
>
更級日記 原文全集「夫の死」
>
枕草子 原文全集「七日の日の若菜を」
>
蜻蛉日記原文全集「かくて四月になりぬ」
>
土佐日記 原文全集「暁月夜」
>
枕草子 原文全集「淑景舎、春宮に」其の二
>
最近見たテキスト
|
蜻蛉日記原文全集「かくて八月になりぬ」
10分前以内
|
>
|
























