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徒然草『猫また・奥山に、猫またといふものありて』の品詞分解
著作名: 走るメロス
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テストに役立つ!徒然草『猫また』の品詞分解

このテキストでは徒然草の一節「猫また」(奥山に、猫またといふものありて〜)の品詞分解を記しています。書籍によっては「奥山に、猫またといふものありて」と題するものもあります。



現代語訳

徒然草『猫また』現代語訳と解説


徒然草とは

徒然草兼好法師によって書かれたとされる随筆です。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。


品詞分解

※名詞は省略しています。


「奥山に、猫またといふものありて、人を食らふなる。」と人の言ひけるに、「山ならねども、これらにも、猫の経上りて、猫またに成りて、人とる事はあなるものを。」と言ふ者ありけるを、

「奥山
に、格助詞
猫また
格助詞
いふハ行四段活用「いふ」の連体形
もの
ありラ行変格活用「あり」の連用形
て、接続助詞
格助詞
食らふハ行四段活用「くらふ」の終止形
なる。」伝聞の助動詞「なり」の連体形
格助詞
格助詞
言ひハ行四段活用「いふ」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
に、接続助詞
「山
なら断定の助動詞「なり」の未然形
打消の助動詞「ず」の已然形
ども、接続助詞
これら代名詞
格助詞
も、係助詞
格助詞
経上りラ行四段活用「へあがる」の連用形
て、接続助詞
猫また
格助詞
なりラ行四段活用「なる」の連用形
て、接続助詞
とるラ行四段活用「とる」の連体形
こと
係助詞
ラ行変格活用・連体形「ある」の撥音便無表記
なる伝聞の助動詞「なり」の連体形
ものを。」終助詞
格助詞
言ふハ行四段活用「いふ」の連体形
ありラ行変格活用「あり」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
を、格助詞



何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺の辺にありけるが聞きて、ひとり歩かん身は心すべきことにこそと思ひけるころしも、

何阿弥陀仏
格助詞
係助詞
や、間投助詞または係助詞
連歌しサ行四段活用「れんがす」の連用形または名詞「連歌」+サ行変格活用「す」の連用形「し」
ける過去の助動詞「けり」の連体形
法師
の、格助詞
行願寺
格助詞
格助詞
ありラ行変格活用「あり」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
格助詞
聞きカ行四段活用「きく」の連用形
て、接続助詞
ひとり
歩かカ行四段活用「ありく」の未然形
婉曲の助動詞「む」の連体形
係助詞
心すサ行変格活用「こころす」の終止形
べき当然の助動詞「べし」の連体形
こと
断定の助動詞「なり」の連用形
こそ係助詞
格助詞
思ひハ行四段活用「おもふ」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
ころ
しも、副助詞



ある所にて夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りけるに、小川の端にて、音に聞きし猫また、あやまたず、足許へふと寄り来て、やがてかきつくままに、頸のほどを食はんとす。

ある連体詞
にて格助詞
更くるカ行下二段活用「ふく」の連体形
まで副助詞
連歌しサ行変格活用「連歌す」の連用形または名詞「連歌」+サ行変格活用「す」の連用形「し」
て、接続助詞
ただ副詞
ひとり
帰りラ行四段活用「かへる」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
に、格助詞
小川
格助詞
にて、格助詞
格助詞
聞きカ行四段活用「きく」の連用形
過去の助動詞「き」の連体形
猫また、
あやまたタ行四段活用「あやまつ」の未然形
ず、打消の助動詞「ず」の連用形
足許
格助詞
ふと副詞
寄り来カ行変格活用「よりく」の連用形
て、接続助詞
やがて副詞
かきつくカ行四段活用「かきつく」」の連体形
まま
に、格助詞
格助詞
ほど
格助詞
食はハ行四段活用「くふ」の未然形
意志の助動詞「む」の終止形
格助詞
す。サ行変格活用「す」の終止形


【ちょっと復習「あやまたず」の意味は?】





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