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18_80 内陸アジア世界の形成 / トルコ化とイスラーム化の進展

クトゥブ=ミナールとは わかりやすい世界史用語1483

著者名: ピアソラ
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クトゥブ=ミナールとは

クトゥブ=ミナールは、インドのデリーに位置する歴史的なミナレットで、その高さと美しさから世界的に有名です。この塔はインド最古のミナレットとされ、奴隷王朝の創設者クトゥブッディーン・アイバクによって1200年頃に建設が始まりました。クトゥブ=ミナールは、クワットゥル・イスラーム・モスクに隣接して建てられ、ヒンドゥー様式とイスラーム様式が融合した独特の建築様式を持っています。

この塔は赤い砂岩で構築され、その表面には複雑な彫刻や碑文が施されています。これらの装飾は、当時のイスラーム建築の技術と芸術の高さを示しています。クトゥブ=ミナールは、インド初期のイスラーム建築の代表例とされ、その美しさと歴史的価値から1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。

クトゥブ=ミナールの周囲には、クワットゥル・イスラーム・モスクやアライ・ミナールなど、多くの歴史的建造物があります。クワットゥル・イスラーム・モスクはクトゥブ=ミナールと同時期に建設されており、その際には破壊されたヒンドゥー教やジャイナ教の寺院の素材が再利用されました。このため、モスク内にはサンスクリット語の碑文が刻まれた鉄柱も存在します。

アライ=ミナールはクトゥブ=ミナールの北に位置する未完のミナレットで、財政難により建設が中断されました。現在は直径25メートルの基部のみが残っており、完成していればクトゥブ=ミナールを超える高さになったとされています。

クトゥブ=ミナールとその周囲の建物群は、インド初期のイスラーム建築の発展を示す重要な遺跡群であり、その歴史的価値と美しさから多くの観光客を惹きつけています。
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・クトゥブ=ミナールとは わかりやすい世界史用語1483

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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