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アフリカ諸語とは 世界史用語89

著者名: ピアソラ
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アフリカ諸語とは

アフリカ諸語とは、アフリカ大陸で話されている多様な言語の総称です。アフリカには約3000種類以上の言語が存在すると推定されていますが、その多くは少数の話者しか持たない言語です。アフリカ諸語は、主に以下の4つの大きな言語族に分類されます。

アフロ・アジア語族:中東、北アフリカ、アフリカの角、サヘル地域で話される言語のグループです。アラビア語、ヘブライ語、アムハラ語、ソマリ語などが含まれます。話者数は約3億5千万人です。
ニジェール・コンゴ語族:サハラ以南のアフリカで話される言語のグループです。世界最大の言語族であり、バントゥ語群やアトランティック語群などの下位分類があります。スワヒリ語、ハウサ語、イボ語、ヨルバ語、ズールー語などが含まれます。話者数は約7億人です。
サハラ語族、ニロ・サハラ語族、中央スーダン語族:東アフリカとサヘル地域で話される言語のグループです。かつてはニロ・サハラ語族という仮想の超言語族にまとめられていましたが、現在ではその系統関係は疑わしいとされています。ベルベル語、オロモ語、マースイ語、ルオ語などが含まれます。話者数は約1億6千万人です。
オーストロネシア語族:マダガスカル島とコモロ諸島で話される言語のグループです。インドネシアやフィリピンなどの東南アジアやオセアニアにも広く分布しています。マダガスカル語とコモロ語が含まれます。話者数は約2千万人です。
これらの言語族のほかにも、コエ・クワディ語族やインド・ヨーロッパ語族などの小さな言語族や孤立した言語もアフリカには存在します。また、手話やクレオール言語などの特殊な言語も多数見られます。アフリカ諸語は、互いに影響を与え合ったり、借用語や混合語を生み出したりしています。アフリカの言語は、その歴史や文化の豊かさを反映しています。

アフリカ諸語の中には、民族間のコミュニケーションに広く用いられる言語もあります。例えば、アラビア語、スワヒリ語、ハウサ語、フランス語、英語、ポルトガル語などは、多くの人が第二言語として話す言語です。これらの言語は、アフリカの国際的な交流やビジネスにも重要な役割を果たしています。一方で、アフリカ諸語の多くは、文字化や教育やメディアの利用において不利な状況にあります。
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・アフリカ諸語とは 世界史用語89

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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