はじめに
江戸時代、幕府が各大名に課した制度で「
参勤交代」なるものがあります。今回は、参勤交代の内容、そしてそれがどういう影響を与えたのかについて書きたいと思います。
参勤交代
参勤交代とは、各大名に課せられた制度で、自分の奥さんや子どもを江戸の武家屋敷に住まわせ、当の本人たちには自分の領地と江戸を1年交代で行ったり来たりしなさいという決まりです。
この制度によって、各藩は徳川家に反旗を翻すことが難しくなったと言われています。
その理由として2つあります。
理由その1
奥さんや子どもを江戸に住まわせるということで、彼らは江戸幕府からしてみたら
人質の意味合いを持ちます。
人質を取られている以上、謀反は難しいですよね。
理由その2
1年交代で領地と江戸とを行き来することによって、
諸藩の財政はそうとうな負担を強いられます。
戦をするにもお金が必要ですので、その資金を絶とうという幕府の狙いだったのです。
ちなみに参勤する大名たちも、自分たちがいかに華々しいかを示すために大きく着飾って参勤していました。
ですので、この華々しい行列のことを
大名行列と言います。
現在でもよく使われる言葉ですね。
この制度は家康が始めたものですが、2代将軍秀忠に引き継がれ、3大将軍
家光の時に正式な制度として制定されました。1635年のことです。