はじめに
日本のロケット開発の父、糸川氏の名前がつけられた小惑星「イトカワ」の存在は、小惑星探査機はやぶさが、世界ではじめて地球圏外の天体に着陸して日本にサンプルを持ち帰ったことによって広く知られるようになりました。
そもそも小惑星とは一体どういう天体を指すのでしょうか。
小天体
太陽系の中には、小天体と呼ばれる、惑星になれていない天体が存在しています。
この小天体は、
小惑星・
彗星・
太陽系外縁天体の3つに分類されています。
小惑星
小惑星とは
その多くが火星と木星の間に多く存在し、その数は確認されているものだけで40万を越ます。
惑星のようなしっかりとした球状ではなく、いびつな形をしており、岩石や金属から成っているのが特徴です。
その成り立ちは未だ解明されておらず、大きな惑星が壊れてできたという説と、惑星を形成する段階で惑星になりきれなかった説などが唱えられています。
小惑星は太陽系が形成されたころの残骸であると考えられており、科学者たちはこの小惑星を研究することによって、太陽系誕生の謎にせまろうとしているのです。