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平家物語『木曽の最期』の品詞分解(その6:君はあの松原へ入らせたまへ~)
著作名: 走るメロス
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「弓矢取りは、年ごろ日ごろいかなる高名候へども、最後の時不覚しつれば、長き疵にて候ふなり。御身は疲れさせたまひて候ふ。


「弓矢取り
は、係助詞
年ごろ日ごろ
いかなる形容動詞・ナリ活用・連体形
高名
候へハ行四段活用・已然形
ども、接続助詞
最期
格助詞
不覚しサ行変格活用・連用形
つれ完了の助動詞・已然形
ば、接続助詞
長き形容詞・ク活用・連体形
断定の助動詞・連用形
接続助詞
候ふ補助動詞・ハ行四段活用・連体形・丁寧語
なり。断定の助動詞・終止形
御身
係助詞
疲れラ行下二段活用・未然形
させ尊敬の助動詞・連用形
たまひ補助動詞・ハ行四段活用・連用形・尊敬語
接続助詞
候ふ。補助動詞・ハ行四段活用・終止形



続く勢は候はず。敵に押し隔てられ、言ふかひなき人の郎等に組み落とされさせたまひて、討たれさせたまひなば、

続くカ行四段活用・連体形
係助詞
候はハ行四段活用・未然形
ず。打消の助動詞・終止形
格助詞
押し隔てタ行下二段活用・未然形
られ、受身の助動詞・連用形
言ふかひなき形容詞・ク活用・連体形
格助詞
郎等
格助詞
組み落とさサ行四段活用・未然形
受身の助動詞・未然形
させ尊敬の助動詞・連用形
たまひ補助動詞・ハ行四段活用・連用形・尊敬語
て、接続助詞
討たタ行四段活用・未然形
受身の助動詞・未然形
させ尊敬の助動詞・連用形
たまひ補助動詞・ハ行四段活用・連用形
完了の助動詞・未然形
ば、接続助詞



『さばかり日本国に聞こえさせたまひつる木曾殿をば、それがしが郎等の討ちたてまつたる。』なんど申さんことこそ口惜しう候へ。ただあの松原へ入らせたまへ。」

『さばかり連語:副詞「さ」+副助詞「ばかり」
日本国
格助詞
聞こえヤ行下二段活用・未然形
させ尊敬の助動詞・連用形
たまひ補助動詞・ハ行四段活用・連用形・尊敬語
つる完了の助動詞・連体形
木曾殿
格助詞
ば、係助詞
それがし代名詞
格助詞
郎等
格助詞
討ちタ行四段活用・連用形
たてまつ補助動詞・ラ行四段活用・連用形の促音便・謙譲語
たる。』完了の助動詞・連体形
なんど副助詞
申さサ行四段活用・未然形・謙譲語
仮定の助動詞・連体形
こと
こそ係助詞
口惜しう形容詞・シク活用「くちをし」の連用形「くちをしく」のウ音便
候へ。補助動詞・ハ行四段活用・已然形・丁寧語
ただ副詞
代名詞
格助詞
松原
格助詞
入らラ行四段活用・未然形
尊敬の助動詞・連用形
たまへ。」補助動詞・ハ行四段活用・命令形・尊敬語



と申しければ、木曾、「さらば。」とて、粟津の松原へぞ駆けたまふ。

格助詞
申しサ行四段活用・連用形・謙譲語
けれ過去の助動詞・已然形
ば、接続助詞
木曾、
「さらば」接続詞
とて、格助詞
粟津
格助詞
松原
格助詞
係助詞
駆けカ行下二段活用・連用形
たまふ。補助動詞・ハ行四段活用・連体形・尊敬語


※つづく:「今井四郎只一騎、五十騎ばかりが中へ駆け入り~」の品詞分解

※現代語訳:「今井四郎、木曽殿、主従二騎になってのたまひけるは~」の現代語訳と解説


関連テキスト

・平家物語『祇園精舎・冒頭

・平家物語『宇治川の先陣

・平家物語『能登殿最期・壇ノ浦の合戦

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著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。



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