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枕草子『宮に初めて参りたるころ』の品詞分解 |
著作名:
走るメロス
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枕草子『宮に初めて参りたるころ』
このテキストでは、清少納言が書いた枕草子の一節『宮に初めて参りたるころ』の品詞分解と敬語の向きを記しています。
※現代語訳:枕草子『宮に初めて参りたるころ』現代語訳・口語訳と文法解説
※清少納言は平安時代中期の作家・歌人です。一条天皇の皇后であった中宮定子に仕えました。そして枕草子は、兼好法師の『徒然草』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■宮に初めて参りたるころ、もののはづかしきことの数知らず、涙も落ちぬべければ、夜々参りて、三尺の御几帳のうしろに候ふに、
単語 | 品詞 | 敬意の向き |
宮 | ー | ー |
に | 格助詞 | ー |
初めて | 副詞 | ー |
参り | ラ行四段活用「まゐる」の連用形 | 謙譲語:作者→中宮定子 |
たる | 完了の助動詞「たり」の連体形 | ー |
ころ、 | ー | ー |
もの | ー | ー |
の | 格助詞ー | ー |
はづかしき | シク活用の形容詞「はずかし」の連体形 | ー |
こと | ー | ー |
の | 格助詞 | ー |
数 | ー | ー |
知ら | ラ行四段活用「しる」の未然形 | ー |
ず、 | 打消の助動詞「ず」の連用形 | ー |
涙 | ー | ー |
も | 係助詞 | ー |
落ち | タ行上二段活用「おつ」の連用形 | ー |
ぬ | 強意の助動詞「ぬ」の終止形 | ー |
べけれ | 推量の助動詞「べし」の已然形 | ー |
ば、 | 接続助詞 | ー |
夜々 | ー | ー |
参り | ラ行四段活用「まゐる」の連用形 | 謙譲語:作者→中宮定子 |
て、 | 接続助詞 | ー |
三尺 | ー | ー |
の | 格助詞 | ー |
御几帳 | ー | ー |
の | 格助詞 | ー |
うしろ | ー | ー |
に | 格助詞 | ー |
候ふ | ハ行四段活用「さぶらふ」の連体形 | 作者→中宮定子 |
に、 | 接続助詞 | ー |
■絵など取り出でて見せさせ給ふを、手にてもえさし出づまじう、わりなし。「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」などのたまはす。
単語 | 品詞 | 敬意の向き |
絵 | ー | ー |
など | 副助詞 | ー |
取り出で | ダ行下二段活用「とりいづ」の連用形 | ー |
て | 接続助詞 | ー |
見せ | サ行下二段活用「みす」の未然形 | ー |
させ | 尊敬の助動詞「さす」の連用形 | 作者→中宮定子 |
給ふ | ハ行四段活用「たまふ」の連体形 | 尊敬の補助動詞:作者→中宮定子。「させ」とあわせて二重敬語 |
を、 | 接続助詞 | ー |
手 | ー | ー |
にて | 格助詞 | ー |
も | 係助詞 | ー |
え | 副詞 | ー |
さし出づ | ダ行下二段活用「さしいづ」の終止形 | ー |
まじう、 | 打消推量の助動詞「まじ」の連用形「まじく」のウ音便 | ー |
わりなし。 | ク活用の形容詞「わりなし」の終止形 | ー |
「これ | 代名詞 | ー |
は、 | 係助詞 | ー |
と | 副詞 | ー |
あり、 | ラ行変格活用「あり」の終止形 | ー |
かかり。 | ラ行変格活用「かかり」の終止形 | ー |
それ | 代名詞 | ー |
が、 | 係助詞 | ー |
かれ | 代名詞 | ー |
が。」 | 係助詞 | ー |
など | 副助詞 | ー |
のたまはす。 | サ行下二段活用「のたまはす」の終止形 | 尊敬語:作者→中宮定子。「のたまふ」よりも高い敬意 |
【「わりなし」の意味は?】
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