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古文単語「よむ/読む/詠む」の意味・解説【マ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「よむ/読む/詠む」の意味・活用・使用例【マ行四段活用】

このテキストでは、マ行四段活用の動詞「よむ/読む/詠む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「よむ」には
①読む
②詠む
の用法があり、それぞれ意味が異なる。
マ行四段活用

①読む

意味1:他動詞

未然形よま
連用形よみ
終止形よむ
連体形よむ
已然形よめ
命令形よめ

数を数える

[出典]:万葉集
「春花のうつろふまでに相見れば月日読みつつ妹待つらむそ」

[訳]:春の花が散ってしまうまでも会わないでいるので、月日を数えながら妻は(私の訪れを)待っていることだろう。


意味2:他動詞

朗読する、声を出して唱える

[出典]須磨 源氏物語
「...と名のりて、ゆるるかに読みたまへる、また世に知らず聞こゆ。」

[訳]:...と名のって、ゆっくりと(お経を)お唱えになっていらっしゃるのが、またとないほど素晴らしく聞こえます。




②詠む

意味:他動詞

詩歌を作る

[出典]東下り 伊勢物語
「かきつばたといふ五文字を、句の上に据ゑて、旅の心を詠め。」

[訳]:かきつばたという5文字を和歌の(5・7・5・7・7の)各句の頭文字に置いて旅の気持ちを詠みなさい


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