A君はB君より背が高い
このように2人(もしくは2つのもの)を比較して"
AはBよりも○○だ"とするテクニックを
比較級と言います。"A君はB君より背が高い"を英文で表すと次のようになります。
A is taller than B.
今回はこの英文を細かくみていきましょう。
比較級の基本の形
比較級の基本の形は"
A is ○○er than B"です。これで"
AはBよりも○○だ"と訳します。アンダーバーの部分はフレキシブルに変化をしていきますが、まずはこの形を覚えていなければ話になりませんので、しっかりと頭にいれておきましょう。
また、
○○には必ず形容詞が入ります。背が高いを表すときには"tall"を、背が低いを表すときには"short"をといった具合です。
形容詞を変化させる
比較級の場合
○○erに入る形容詞がいくつかの形に変化をします。ルールがありますのでそのルールをチェックしていきましょう。
"-er"型
ベーシックな形容詞の変化のさせ方は、形容詞のうしろに"er"をつけて、"
-er"とするものです。例えば"tall"の場合は"tall
er"、"short"の場合は"short
er"のようにですね。
ちなみに
語尾が"e"で終わる場合には、"r"だけをつけるようにします。
"nice"は"nice
r"、"large"は"large
r"といった具合ですね。
語尾が"y"で終わる場合
語尾が"y"で終わる場合には、"yをiに変えて-er"をつけます。"happy"は"happ
ier"、"sorry"は"sorr
ier"となります。yをiに変えて○○というのはこれまでもよくみてきた変化ですね。
最後の文字を重ねて"-er"
語尾が"母音1文字+子音1文字"で終わる場合、このときには
最後の子音を重ねて"er"をつけます。"hot"は"hot
ter"、"big"は"big
ger"といった感じです。
長ったらしい形容詞
あまりにも長い形容詞の場合、語尾にerをつけるのではなく、形容詞の前に"
more"をおいて、"
more 形容詞 than"という形を作ります。このとき形容詞に変化はありません。例えば"beautiful"は"more beautiful"、"difficult"は"more difficult"となります。
では、どれぐらいの長さをもった形容詞から"more"をつけるのかというと、2つの音からなる形容詞の大半と、3つの音以上からなる形容詞に"more"をつけます。わかりやすくするために、"beautiful"と"difficult"を分解してみましょう。
"beautiful"は、"beauti-ful"と2つの音に、そして"difficult"は"dif-fi-cult"と3つの音に分解できます。これが2つの音からなる、ないし3つ以上の音からなる形容詞ということです。しかし、このように文法で考えると頭が混乱してしまいますよね。ある程度英語を学習していると、感覚的に"more"を使うのか使わないのかがわかってきますので、あまり深く考える必要はないでしょう。
不規則な変化をする形容詞
形容詞の中には、不規則な変化をして形自体をかえるものがあります。
変化前 | 比較級 | 意味 |
good | better | 良い |
bad | worse | 悪い |
much | more | もっと |
little | less | わずか |
far | farther | 遠い |
など様々です。すべてを書ききることはできませんので、問題集やテストなどでみかけたら必ずチェックしておくようにしましょう。
形容詞のあとには"than"
形容詞が決まったら、その後ろに"
than"をつけます。(ザンと読みます)"than"は"
~よりも"と訳し、比較級のときには必ずと言っていいほど登場する語句です。
まとめ
"A is ○○er than B"(※)
"A is more ○○ than B"(※)
※動詞は主語によって変化します。
以上みてきたように、この2つが比較級の基本の形です。しっかりと覚えておきましょう!