似たような言い回しをするけれど、実は意味が違う。そんな言葉にフォーカスをして連載していきます。第4回は
聞くと
聴くについてみていきましょう。
「聞く」
意識しないでただ耳に入ってくる音を受け入れるという場合には「聞く」を使います。例えば次のように使います。
・教室の外から、車の音が聞こえてくる。
これは意識して車の音を耳にしているのではなくて、ただ勝手に耳に入ってくる音をきいているというシチュエーションですね。また、道をたずねるときにも「道を聞く」と使います。
「聴く」
一方で「聴く」は、
積極的に意識して音に耳をかたむける場合に使います。例えば次のように使います。
・クラシックのコンサートで素敵な演奏を聴いてきた。
これは、コンサートの音を意識してきいているというシチュエーションですね。授業を聴くやCDを聴くというように、耳をかたむける音が決まっているような場合に使います。