再読文字
漢文では、現代文や古文とは違った文法がでてきます。その中の1つが
再読文字です。どのようなものかと言うと、文字通り、
2回読む文字です。
返り点を無視して1回読み、その後指示通りに読んでいきます。
ここでは8個ある再読文字のうち、「未・将・当・応」について説明をしています。
宜・須・猶・盍はこちら
再読文字はテストによく出されるポイントですので、しっかりと抑えておきましょう。
未:未だ~せず
「
未だ~せず」と読みます。
「未」を「
いまだ」と「
ず」と
違った読み方で2回読んでいますね。
意味は現代語と同じで、「
まだ~していない」と訳します。
将:将に~せんとす
「
将に~せんとす」と読みます。
「将」を「
まさに」と「
~す」と違った読み方で2回読んでいますね。
意味は現代語と同じで、「
今まさに~しようとしている」と訳します。
ちなみに
「将」の代わりに「且」を使うこともあります。
当:当に~すべし
「
当に~すべし」と読みます。
「当」を「
まさに」と「
~べし」と違った読み方で2回読んでいますね。1回目は右の送り仮名を、2回目は左の送り仮名を読みます。
「将」と「当」は同じ読み方ですが、意味が異なります。「当」は当がつく言葉、当然を伴って「
当然~すべきだ」と訳すと覚えましょう。
応:応に~すべし
当と同じく、「
応(まさ)に~すべし」とよ読みます。
しかし「応」は推量を意味し、「
当然~だろう」、「
~かなぁ」と訳します。