日本において本当に格差社会は広がっているのか
昨今、メディアで
格差社会という言葉を多く耳にするようになりました。
所得の格差が広がって、富裕層と貧困層とにわかれてしまう。ひいてはスラム街を形成するという意見まであります。
しかし、世界的に見てみると日本の所得格差などかわいいもので、一般的に所得格差を示す指標である
ジニ係数によれば、日本は超がつくほどの優良国です。
ジニ係数とは
ジニ係数とは、社会における所得分配の不平等さを測る指標のことです。
係数の範囲は0~1までで、0に近ければ近いほど格差が少ないということになります。
では格差の大きい国、小さい国をみていきましょう。
格差の大きい国
- | 国名 | ジニ係数 | 地域 |
1 | ナミビア | 0.743 | アフリカ |
2 | 南アフリカ | 0.674 | アフリカ |
3 | セーシェル | 0.658 | アフリカ |
4 | コモロ | 0.643 | アフリカ |
5 | ミクロネシア連邦 | 0.611 | オセアニア |
6 | ボツワナ | 0.610 | アフリカ |
7 | ハイチ | 0.595 | 北中米 |
8 | アンゴラ | 0.586 | アフリカ |
9 | コロンビア | 0.585 | 南米 |
10 | ホンジュラス | 0.577 | 北中米 |
ここではトップ10を挙げましたが、
アフリカの国が多く入っています。
トップ30までをみてみると、アフリカが13ヶ国、北中米が8カ国、南米が7カ国、オセアニアが2カ国という内訳です。
格差の小さい国
- | 国名 | ジニ係数 | 地域 |
1 | デンマーク | 0.247 | ヨーロッパ |
2 | 日本 | 0.249 | アジア |
3 | スウェーデン | 0.250 | ヨーロッパ |
4 | ノルウェー | 0.258 | ヨーロッパ |
5 | スロバキア | 0.258 | ヨーロッパ |
6 | チェコ | 0.258 | ヨーロッパ |
7 | フィンランド | 0.269 | ヨーロッパ |
8 | ベラルーシ | 0.272 | ヨーロッパ |
9 | ウクライナ | 0.275 | ヨーロッパ |
10 | セルビア | 0.282 | ヨーロッパ |
意外なのは、
アメリカ、そして中国がトップ30にも入っていないという点です。特に中国は成長率は目覚しいものがありますが、国内における貧富の差は広がっているというところでしょうか。