はじめに
2回にわけて、評論と小説の解法テクニックを書いていきます。このテキストはその一回目です。必ずしもここに書いてある解き方が正しいというわけではありませんので、あくまでもみなさん独自の解き方を見つける手助けになれば幸いです。
ではまず、評論の解き方の一例から紹介していきましょう。
評論
評論は、なかなか難しい文章が多くて最初みただけで解きたくなくなる人も多いと思います。
■きちんと読み込めるか、読み込めないかを判別する
ですので、まずは
問題の文章がしっかり読み込めるかどうかを判断しましょう!
自分で読み込める難易度なら一回読んでみることをお薦めします。
読めそうにない・模試などで集中が続かないと思うなら設問から見て、問題文はどういう文章なのかの大枠をつかみとるほうがいいかもしれません。
■文章の読み方
文章を読むときは、積極的に文章に書き込みましょう。
例えば、
筆者の考えが述べられている部分には波線をひいておいたり、
問題提起されている部分に傍線を引き、それに対する
筆者の考えが書いてある部分に矢印を引くなどしましょう。
文章を大きな形としてとらえ構成を捉えるようにしたらわかりやすくなると思います。
■文章が難しかったら
文章を読みこむのが難しい場合は、
問題(設問の選択肢)のチェックから入りましょう。
だいたいの問題は文章の中に傍線がひかれ、そこに関連する問題になっています。ですから、その
傍線部の前後に答えや答えのヒントとなる記述がある場合が多いのです。
一方で、答えの選択肢から文章の流れをつかむという方法もあります。
選択肢の文章は、要するに
本文の文章がまとめられています。
ヒントに使わない手はありません。この方法は評論だけに限らず、すべての分野で使える手でもあります。問題の選択肢を全部見てみるだけでも、何となく話がわかると思います。
■解答の選択肢から判別
もう1つ評論や小説の問題の選択肢に見られる傾向ですが、4つないし5つの選択肢のうち2つには絞れるということがよくあります。それでいつも間違っている方を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
その2つの選択肢は途中まで一緒だったり、選択肢の一部だけが違うだけという場合が多いと思います。その時は、
2つの選択肢の違う部分にスポットを当ててみましょう。文章中に同じことが書いてある方が正解であったりします。
■もちろん例外もあります。
しかしながらこの方法を信じて
本文の文章を読まずに選択肢を2つに絞ってしまうのは危険です。もしかしたら引っ掛け問題ということもありえます。
ですので、自分でしっかり文章を読んだ上で考えながら絞っていく消去法の仕方をお薦めします!
自分にあった解き方を発見出来るのが一番ですが、まずはいろいろな方法を試行錯誤してtryしてみましょう!