更新日時:
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「ブータン王国」について調べてみよう |
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著作名:
早稲男
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ブータン王国(英語ではKingdom of Bhutan)は、南アジアに位置する立憲君主制国家です。
このテキストでは、ブータン王国の特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。
ブータンは南アジアに位置する内陸国で、北は中国(チベット自治区)、南と東西はインドに囲まれています。面積は約38,394平方キロメートルで、山岳地帯が国土の大半を占めます。標高は北部の高地(最高点:ガンカープンスム山7,570m)から南部の低地(約100m)まで幅広く変化します。この地理的特徴により、亜熱帯からアルパインまで多様な気候帯が存在します。
2024年現在、ブータンの人口は約78万人と推定されています。民族構成は主に3つのグループに分かれ、中央部のニャクルップ(Sharchops)や南部のローツァンパ(ネパール系移民)などが含まれます。首都ティンプーは最大の都市であり、人口の多くが集中しています。
公式言語はゾンカ語(Dzongkha)で、国の統一に重要な役割を果たしています。また、英語も教育や行政で広く使用されています。国内には20を超える言語が存在し、これらの多様な言語文化はブータンの遺産として保護されています。
農業と林業は主要な産業であり、人口の約60%が従事しています。特に、ジャガイモや唐辛子の栽培が盛んです。また、清浄な水資源を活用した水力発電も重要で、インドへの電力輸出が経済の柱となっています。観光業も「高価値・低量」政策を通じて発展しており、ブータン独自の文化や自然環境を楽しむ旅行者を受け入れています。
ブータンには、ユネスコの世界遺産候補にもなっている多くの観光地があります。特に有名なのは、断崖に建つ僧院「タクツァン僧院(虎の巣)」です。また、首都ティンプーでは伝統文化と現代化が融合した都市の魅力を体感できます。さらに、春にはパロで開催されるチョエチェ祭りが多くの観光客を惹きつけています。
ブータン文化の中心には仏教があります。国民の大半が大乗仏教を信仰し、僧院や祭りが日常生活の一部となっています。また、衣服(男性の「ゴ」、女性の「キラ」)や建築物(ゾンと呼ばれる城砦様式)も文化的アイデンティティを象徴しています。さらに、ブータン独自の幸福指標「国民総幸福(GNH)」が政策決定の基盤となっています。
アーチェリーはブータンの国技であり、全国で盛んに行われています。近年ではサッカーやクリケットの人気も高まっています。
ブータンと日本は長年にわたり良好な関係を築いてきました。日本は技術協力や農業支援、教育分野での交流を通じて、ブータンの持続可能な発展を支援しています。最近では、日本がブータンに消防車を提供するなど、草の根レベルでの協力も行われています。
ブータンの第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクは、1980年代に初めて日本を訪問しました。この訪問は、両国の相互理解を深める契機となり、それ以降も王室間の交流が続いています。
絆をさらに深めた出来事が、2011年にブータンのジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃が日本を訪れたことです。この訪問では、東日本大震災後の日本に向けた励ましと支援の意志が示されました。両陛下は被災地を訪れ、直接被災者と交流することで日本の国民に深い感銘を与えました。この訪問は、皇室と王室の絆を強固にする象徴的な出来事でした。
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