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源氏物語『賢木』のあらすじを短くわかりやすく解説! |
著作名:
走るメロス
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源氏物語『賢木』のわかりやすいあらすじ・主な登場人物の紹介
このテキストでは、源氏物語の第十帖『賢木』(さかき)のあらすじを短くわかりやすく記しています。その他、主な登場人物などもまとめています。
賢木のあらすじ
葵の上の死後、都にはいられないと悟った六条御息所は、娘の斎宮とともに伊勢へと下っていきました。
しばらくして桐壺帝(光源氏の父)が崩御します。次の帝には朱雀帝(光源氏の兄)が即位しました。朱雀帝の母親は弘徽殿女御(右大臣の娘)で、光源氏の政敵の右大臣の息がかかっていました。桐壺帝という後ろ盾を失った光源氏と藤壺は、不遇の時代を迎えることとなります。
桐壺帝が亡くなってから1年後、藤壺が出家をしました。最愛の人の出家に悲嘆に暮れる光源氏でしたが、朧月夜とは逢瀬を重ねていました。ある晩、朧月夜との関係が右大臣(朧月夜の父)に知られてしまいます。右大臣とその妻(弘徽殿女御。光源氏の母親をいじめた張本人)は、これを機に光源氏を政界から追放しようと画策するのでした。
主な登場人物
■光源氏(23歳秋~25歳夏)
■朱雀帝
桐壺帝と弘徽殿女御との間に生まれた第一皇子。桐壺帝の後に即位するも、祖父(右大臣)や母(弘徽殿女御)には強く言い返すことができずにいる。光源氏とは仲良し。
■藤壺
光源氏の継母。夫である桐壺帝亡き後、光源氏からアプローチを受けるも、それを拒否するかのように出家した。
■朧月夜
光源氏とは政治的に対立のある右大臣の娘であり、弘徽殿女御の妹。光源氏との逢瀬の現場を父の右大臣に見つかる。
■弘徽殿大后(こきでんのおおきさき)
桐壺帝の最初の妃。右大臣の娘。息子が朱雀帝として即位したことをうけて、弘徽殿大后(こきでんのおおきさき)と名乗る。妹の朧月夜が光源氏に寝取られたことに大激怒し、光源氏を追放しようと画策する。
源氏物語とは
源氏物語は平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫式部が作者とするのが通説です。
おすすめの書籍
【あさきゆめみし】
源氏物語は、文字で読むには非常に難解な物語だと思います。一人の人物を指す言葉が何パターンもあるというのが理由の一つです。例えば第一帖「桐壺」に出てくる
・男御子
・御子
・君
・若宮
・宮
・源氏の君
・光る君
・源氏
という言葉はすべて、光源氏のことを指しています。光源氏の初恋の相手である藤壺を指す言葉は「先帝の四の宮、后の宮の姫宮、藤壺、御方、宮、かかやく日の宮」、桐壺更衣をいじめる弘徽殿女御を指す言葉は「右大臣の女御、一の御子の女御、弘徽殿、御方、女御、弘徽殿の女御、春宮の女御」と、非常に多くの表現が用いられており、このことが源氏物語を読みづらくしている要因の一つだと思います。そこでお勧めなのが漫画でイメージを掴むことです。特にここで紹介するあさきゆめみしは、半世紀近く読み親しまれてきた漫画の決定版だと思います。
読むのが難解な源氏物語を、まずは漫画で気軽に感じてみてはいかがでしょうか。
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