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古文単語「きる/霧る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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きる/霧る

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「きる」には
①切る/斬る
②霧る
着る
などがあるが、ここでは「②霧る」を扱う。
ラ行四段活用

未然形きら
連用形きり
終止形きる
連体形きる
已然形きれ
命令形きれ


意味1:自動詞

霧がたつ、霧や霞がかかる、かすむ

[出典]女郎花 紫式部
「渡殿の戸口の局に見出だせば、ほのうち霧りたる朝の露もまだ落ちぬに...」

[訳]:渡殿の戸口にある女房の部屋で外を眺めると、うっすらと霧がかかっている朝の露もまだ落ちない頃に...


意味2:自動詞

(涙で)
目が曇る、目がかすむ

[出典]:夕霧 源氏物語
「目もきりていみじ。」

[訳]:目も涙でかすんで(悲しさは)はなはだしい。


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