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高校古文『青柳の緑の糸を繰り置きて夏へて秋ははたおりぞ鳴く』わかりやすい現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、古今著聞集に収録されている歌「青柳の緑の糸を繰り置きて夏へて秋ははたおりぞ鳴く」の現代語訳・口語訳と解説(掛詞など)、そして品詞分解をしています。

原文

青柳の 緑の糸を 繰り置きて 夏て秋は はたおりぞ鳴く

ひらがなでの読み方

あをやぎの みどりのいとを くりおきて なつへてあきは はたおりぞなく

現代語訳

青柳の緑色の糸をたぐっていた夏を経て秋になったので、たぐっておいた糸を使って機織り(はたおり)で布を織ろうとしたのですが、はたおり(きりぎりす)が鳴いているではありませんか。

解説

古今著聞集には、次のように記されています。
花園の左大臣に召し抱えられることとなったある従者が、名簿の端書に「得意なことは歌を詠むこと」と記していました。ある日、侍と会う機会があった左大臣が、「はたおり(きりぎりす)の音を題材に一首詠め」と命じたところ、その従者が詠んだ歌。

従者という身分の低い者が、枕詞や掛詞、係り結びといった技法を駆使して歌を詠んだことに左大臣はひどく感心して、直垂を贈られたとも記されています。

技法

枕詞

「青柳の」が枕詞。

掛詞

「へて」は、「経て」と「綜て」との掛詞。
「経て」は「時が経つ」を意味し、「綜て」は「糸を整えて機織り機にかける」を意味します。

係り結び

「はたおりぞ鳴く」の「ぞ-鳴く」が係り結びです。

品詞分解

※名詞は省略しています。

青柳
格助詞
格助詞
格助詞
くりおきカ行四段活用「くりおく」の連用形
接続助詞
ハ行下二段活用「ふ」の連用形
接続助詞
係助詞
はたおり
係助詞
鳴くカ行四段活用「なく」の連体形


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