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高校古文『駒とめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮』現代語訳・品詞分解と表現技法 |
著作名:
走るメロス
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はじめに
このテキストでは、新古今和歌集に収録されている歌「駒とめて袖打ち払ふ陰もなし 佐野のわたりの雪の夕暮れ」の現代語訳・口語訳と解説、品詞分解をしています。
原文
駒とめて袖打ち払ふ陰もなし 佐野のわたりの雪の夕暮れ
ひらがなでの読み方
こまとめてそでうちはらふそでもなし さののわたりのゆきのゆふぐれ
現代語訳(口語訳)
馬をとめて、袖(に積もった雪)を払い落とすような物影すらない。佐野の渡し場の雪の夕暮れどきよ。
単語・解説
この歌は三句切れの歌です。「苦しくも降り来る雨か三輪(みわ)の崎狭野(さの)の渡りに家もあらなくに」という歌を本歌とした、本歌取りという手法を用いています。また、「夕暮れ」で終わっていることから体言止めも用いていますね。
駒 | 馬のこと |
かげ | 袖(についたゆき)を振り払う物影 |
佐野のわたり | 佐野は「佐野」という地名を表し、わたりは「辺り」または船の渡し場を意味する「渡り」とする説がある |
品詞分解
※名詞は省略してあります。
駒 | ー |
とめ | マ行下二段活用「とむ」の連用形 |
て | 接続助詞 |
袖 | ー |
うちはらふ | ハ行四段活用「うちはらふ」の連体形 |
かげ | ー |
も | 係助詞 |
なし | 形容詞・ク活用「なし」の終止形 |
佐野 | ー |
の | 格助詞 |
わたり | ー |
の | 格助詞 |
雪 | ー |
の | 格助詞 |
夕暮れ | ー |
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