更新日時:
|
|
古代インド文明 ~インダス文明、アーリア人の侵入、バラモン教・カーストの成立~ |
|
著作名:
エンリケ航海王子
105,088 views |
インドといえば、現在世界でも人口の多い国の1つとして知られていますね。
このテキストでは、インドに興った古代文明について勉強しましょう。
紀元前2300年ころから、インド亜大陸に流れるインダス川流域に都市文明が興りました。
この文明はインダス文明と言われ、世界最古の文明の一つです。
インダス文明では、河口近くのモヘンジョ=ダロと、中流域のハラッパーという2つの都市が栄えました。
(モヘンジョ=ダロ)
2つの都市は、構造が似ていて、平野に築かれた城壁で街を囲み、外敵の侵入に備えていました。また、舗装された道路や、上下水道が完備されていて、安定的な農業の収穫によって支えられた文明だったと考えられています。
このインダス文明は同時期のメソポタアの都市国家とも貿易していたとされていて、青銅器や彩文土器、印章なども使用されていました。
(インダス文明で用いられた印章)
豊かなインダス文明でしたが、次第に衰退し始め、紀元前1800年頃に滅亡してしまいました。
最初の文明の滅亡後、中央アジアで遊牧生活を送っていたインド=ヨーロッパ語族のアーリヤ(アーリア)人という民族がインドに侵入します。
アーリヤ人の文明では、さまざまな自然現象を祀った多神教が信じられていて、このころ、『リグ=ヴェーダ』という儀式・祭式を記した文献が成立しました。
紀元前1500年頃から紀元前1000年までの期間を、この文献からとって前期ヴェーダ時代といいます。
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
ガンジス川とは わかりやすい世界史用語242
>
インダス文明と諸王朝(カースト制、マウリヤ朝、クシャーナ朝、仏教成立など) 受験対策問題 14
>
アーリヤ人とは わかりやすい世界史用語253
>
グプタ朝、ヴァルダナ朝とラージプート時代(ヒンドゥー教成立、南北インド王朝など) 受験対策問題 15
>
カースト制度とは わかりやすい世界史用語266
>
デイリーランキング
世界史
- 先史時代
- 先史時代
- 西アジア・地中海世界の形成
- 古代オリエント世界
- ギリシア世界
- ヘレニズム世界
- ローマ帝国
- キリスト教の成立と発展
- アジア・アメリカの古代文明
- イラン文明
- インドの古代文明
- 東南アジアの諸文明
- 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)
- 古代の南北アメリカ文明
- 東アジア世界の形成と発展
- 北方民族の活動と中国の分裂(魏晋南北朝時代)
- 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)
- 東アジア諸地域の自立化(東アジア、契丹・女真、宋の興亡)
- 内陸アジア世界の形成
- 遊牧民とオアシス民の活動
- トルコ化とイスラーム化の進展
- モンゴル民族の発展
- イスラーム世界の形成と拡大
- イスラーム帝国の成立
- イスラーム世界の発展
- インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化
- イスラーム文明の発展
- ヨーロッパ世界の形成と変動
- 西ヨーロッパ世界の成立
- 東ヨーロッパ世界の成立
- 西ヨーロッパ中世世界の変容
- 西ヨーロッパの中世文化
- 諸地域世界の交流
- 陸と海のネットワーク
- 海の道の発展
- アジア諸地域世界の繁栄と成熟
- 東アジア・東南アジア世界の動向(明朝と諸地域)
- 清代の中国と隣接諸地域(清朝と諸地域)
- トルコ・イラン世界の展開
- ムガル帝国の興隆と衰退
- ヨーロッパの拡大と大西洋世界
- 大航海時代
- ルネサンス
- 宗教改革
- 主権国家体制の成立
- 重商主義と啓蒙専制主義
- ヨーロッパ諸国の海外進出
- 17~18世紀のヨーロッパ文化
- ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成
- イギリス革命
- 産業革命
- アメリカ独立革命
- フランス革命
- ウィーン体制
- ヨーロッパの再編(クリミア戦争以後の対立と再編)
- アメリカ合衆国の発展
- 19世紀欧米の文化
- 世界市場の形成とアジア諸国
- ヨーロッパ諸国の植民地化の動き
- オスマン帝国
- 清朝
- ムガル帝国
- 東南アジアの植民地化
- 東アジアの対応
- 帝国主義と世界の変容
- 帝国主義と列強の展開
- 世界分割と列強対立
- アジア諸国の改革と民族運動(辛亥革命、インド、東南アジア、西アジアにおける民族運動)
- 二つの大戦と世界
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制下の欧米諸国
- アジア・アフリカ民族主義の進展
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦
- 米ソ冷戦と第三勢力
- 東西対立の始まりとアジア諸地域の自立
- 冷戦構造と日本・ヨーロッパの復興
- 第三世界の自立と危機
- 米・ソ両大国の動揺と国際経済の危機
- 冷戦の終結と地球社会の到来
- 冷戦の解消と世界の多極化
- 社会主義世界の解体と変容
- 第三世界の多元化と地域紛争
- 現代文明
- 国際対立と国際協調
- 国際対立と国際協調
- 科学技術の発達と現代文明
- 科学技術の発展と現代文明
- これからの世界と日本
- これからの世界と日本
- その他
- その他