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古文単語「まかす/任す」の意味・解説【サ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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まかす/任す

このテキストでは、サ行下二段活用の動詞「まかす/任す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「まかす」には
引す
②任す
などの用法があるが、ここでは「②任す」を扱う。
サ行下二段活用

未然形まかせ
連用形まかせ
終止形まかす
連体形まかする
已然形まかすれ
命令形まかせよ


意味1:他動詞

ゆだねる、まかせる

[出典]折節の 徒然草
「おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざなれば、筆にまかせつつ、あぢきなきすさびにて、かつ破り捨つべきものなれば、人の見るべきにもあらず。」

[訳]:こうあって欲しいと思うことを口にしないのは(お腹が膨れるような)気持ちが悪いことなので、(この文章は)筆の(勢い)にまかせながら(書いた)、つまらない気慰みで、(書いては)すぐに破り捨てるべきものだから、人が見るようなものでもない。


意味2:他動詞

従う

[出典]:鹿谷 平家物語
「ただ法にまかせて追出せよ。」

[訳]:ただ法に従って追い出せ。


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