このテキストでは、光の性質についてまとめてみます。




鏡に光を当てた場合、光源から鏡に入る光を入射光線、反射し跳ね返る光を反射光線といいます。
この光の反射には次のような法則があります。





鏡の前に何か物体を置いた時、その物体が鏡の向こう側に存在するように見えますね。
このように、実際は存在しないのに、鏡の向こう側にあるように見えるものを虚像といいます。


鏡のように表面が均一の物体に光を反射させた場合、入射光は直進する反射光に変わりますが、紙にように表面がぼこぼこしている物体へ光を当てた場合、その光は乱反射し様々な方向に向かいます。




空気中から透過する物体に光が進むと、光は屈折します。このとき、入射角と屈折角の比を屈折率といいます。
例えば、水の中にお箸を入れると、お箸は曲って見えます。水の中に入った光が屈折したために起こる現象です。


凸レンズというのは、光の屈折を利用して、光を集めるために中心が膨らんだレンズのことをいいます。


光を凸レンズに直角に当てると、光は焦点に集まります。焦点というのは、光が一点に集まる場所のことです。
このとき、レンズから焦点までの距離を焦点距離といいます。


物体が焦点よりも遠い場所にある場合、倒立した実像が現れます。


　物体がレンズと焦点との間にある場合、正立した虚像が現れます。