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古文単語「うきたつ/浮き立つ」の意味・解説【タ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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うきたつ/浮き立つ

このテキストでは、タ行四段活用の動詞「うきたつ/浮き立つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

タ行四段活用

未然形うきたた
連用形うきたち
終止形うきたつ
連体形うきたつ
已然形うきたて
命令形うきたて


意味1:自動詞

(雲や霧が)
わき上がる、立ちのぼる

[出典]:風雅和歌集
「秋風に浮き立つ雲は迷へどものどかに渡る雁の一連」

[訳]:秋風に立ちのぼる雲は(行く先を)迷っているが、ゆったりと移動していく雁の一列であるよ


意味2:自動詞

(心が浮かれて)
浮き浮きする、そわそわする

[出典]折節の 徒然草
「...と、人ごとに言ふめれど、それもさるものにて、今ひときは心も浮きたつものは、春の気色にこそあめれ。」

[訳]:...と人は誰もが言うようだが、それはもっともなことだと思うのだが、なおいっそう心もうきうきするものは、春の様子であるようだ。




意味3:自動詞

浮き足立つ、不安で動揺する

[出典]:都遷り 方丈記
「日を経つつ世の中浮き立ちて、人の心も治まらず...」

[訳]:日が経つごとに世の中は浮き足立って、人も心も落ち着かず...


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