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古文単語「なく/泣く/鳴く」の意味・解説【カ行四段活用/カ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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なく/泣く/鳴く

このテキストでは、古文単語「なく/泣く/鳴く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「なく」には
①カ行四段活用
②カ行下二段活用
の用法がある。
①カ行四段活用

未然形なか
連用形なき
終止形なく
連体形なく
已然形なけ
命令形なけ


意味1:自動詞

(人が)
泣く、涙を流す

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「罪のかぎり果てぬれば、かく迎ふるを、翁は泣き嘆く。」

[訳]:罪を償う期限が終わったので、こうして呼び寄せるのを、翁は泣き悲しんでいる。


意味2:自動詞

(獣や鳥が)
鳴く

[出典]旅立ち 奥の細道
「行く春や鳥なき魚の目は涙」

[訳]:もう春は過ぎようとしている。その別れを思い鳥は鳴き、魚の目には涙が浮かんでいるかのように見える。




②カ行下二段活用

未然形なけ
連用形なけ
終止形なく
連体形なくる
已然形なくれ
命令形なけよ


意味:他動詞

泣かせる

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