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古文単語「みす/見す」の意味・解説【サ行四段活用/サ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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みす/見す

このテキストでは、古文単語「みす/見す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「みす」には
①サ行四段活用
②サ行下二段活用
の用法がある。
①サ行四段活用

未然形みさ
連用形みし
終止形みす
連体形みす
已然形みせ
命令形みせ


意味:他動詞

「見る」の尊敬語でご覧になる

[出典]:継体 日本書紀
「御諸が上に登り立ち我が見せば...」

[訳]:三輪山の頂上に登って私が御覧になると...

※「我が見せば」は自敬の表現。




②サ行下二段活用

未然形みせ
連用形みせ
終止形みす
連体形みする
已然形みすれ
命令形みせよ


意味1:他動詞

見せる、見させる

[出典]門出・東路の道の果て 更級日記
「京にとく上げたまひて、物語の多く候ふなる、ある限り見せたまへ。」

[訳]:(私を)京に早く上らせてくださって、物語が多くございますと聞くのを、この世にある限りお見せくださいませ。


意味2:他動詞

結婚させる

[出典]:東屋 源氏物語
「少将などといふほどの人に見せむも惜しくあたらしきさまを...」

[訳]:少将などという身分の人と結婚させるのも惜しくもったいない(浮舟の)姿を...




意味3:他動詞

占わせる

[出典]:明石 源氏物語
「しのびて、よろしき日みせて...」

[訳]:(明石の入道は)ひそかに、(陰陽師に)吉日を占わせて...


意味4:他動詞

経験させる

[出典]:徳大寺之沙汰 平家物語
「よしなき謀反おこいて、わが身もほろび、子息所従に至るまで、かかる憂き目を見せたまふこそうたてけれ。」

[訳]:(新大納言が)このようにもつまらない謀反をおこして、自身も亡び、子息や家来に至るまで、このようなつらい目を経験させるのは情けないことでした。


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