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古文単語「げんざんにいる/見参に入る」の意味・解説【連語】
著作名: 走るメロス
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げんざんにいる/見参に入る

このテキストでは、古文単語「げんざんにいる/見参に入る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

成り立ち

名詞「見参」と動詞「入る」が一語になったもの。
連語

「見参に入る」は、「入る」が
①ラ行四段活用(自動詞)
②ラ行下二段活用(他動詞)
の場合とで意味が異なる。

①ラ行四段活用

未然形げんざんにいら
連用形げんざんにいり
終止形げんざんにいる
連体形げんざんにいる
已然形げんざんにいれ
命令形げんざんにいれ


意味:自動詞

高貴な人にお目にかかる

[出典]:厳島御幸 平家物語
「鳥羽殿へ参つて、法王の見参に入らばやと思し召すは、いかに。」

[訳]:鳥羽殿に参上して、(後白河)法皇にお目にかかりたいとお思いになるのは、いかがだろうか。




②ラ行下二段活用

未然形げんざんにいれ
連用形げんざんにいれ
終止形げんざんにいる
連体形げんざんにいるる
已然形げんざんにいるれ
命令形げんざんにいれよ


意味

(人や物を高貴な人に)
お目にかける、御覧に入れる

[出典]木曾最期 平家物語
「日頃は音にも聞きつらん、今は目にも見給へ。木曽殿の御乳母子、今井四郎兼平、生年三十三にまかりなる。さる者ありとは鎌倉殿までも知ろし召されたるらんぞ。兼平討つて見参に入れよ。」

[訳]:普段は(私のことを)噂でも聞いて知っているだろう、(そしてその私を)今は御覧あれ。木曽殿の乳母の子、今井四郎兼平、年は三十三になる。このような者がいることは鎌倉殿までもご存知であろう。兼平を討ち取って(頼朝に)お目にかけよ


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