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古文単語「いかにも/如何にも」の意味・解説【連語】
著作名: 走るメロス
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いかにも/如何にも

このテキストでは、古文単語「いかにも/如何にも」の意味、解説とその使用例を記している。

成り立ち

副詞「いかに」と係助詞「も」が一語になったもの。
連語

意味1

どのようにでも

[出典]木曾最期 平家物語
「義仲、都にていかにもなるべかりつるが...」

[訳]:義仲は、都でどのようにでもなるつもりであったが...


意味2

(下に打消の語を伴って)
どのようにしても、どうしても、決して〜ない

[出典]数寄の楽人 発心集
「御使ひ至りて、この由を言ふに、いかにも、耳にも聞き入れ...」

[訳]:帝の使いがやってきて、この旨(帝が呼んでいること)を言うのですが、決して、耳にも聞き入れ...




意味3

(下に願望や意志、命令の表現を伴って)
なんとかして、どうにかして、ぜひとも

[出典]:鹿谷 平家物語
いかにもして平家を滅ぼし、本望を遂げん。」

[訳]なんとかして平家を滅ぼし、もとからの望みを果たそう。


意味4

(程度のはなはだしいさまを表して)
きわめて、ひどく、まったく、とても

[出典]:伊曾保物語
「ある狐いかにもやせて、人の倉の、いかにも狭い穴から入って...」

[訳]:ある狐がひどくやせて、人の(家の)倉の、とても狭い穴から(中に)入って...




意味5

(相手の発言を肯定して)
そのとおり、たしかに、なるほど

[出典]:餅酒 狂言
いかにも、こなたのことでござる。」

[訳]そのとおり、あなたのことです。


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