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古文単語「しのぶ/偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ」の意味・解説【バ行四段活用/バ行上二段活用】 |
著作名:
走るメロス
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「しのぶ/偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ」の意味・活用・使用例【バ行四段活用/バ行上二段活用】
このテキストでは、古文単語「しのぶ/偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「しのぶ」には
①忍ぶ
②偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ
などの用法があるが、ここでは②「偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ」について解説をする。
さらに「偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ」には
①バ行四段活用
②バ行上二段活用
の用法がある。
①バ行四段段活用
未然形 | しのば |
連用形 | しのび |
終止形 | しのぶ |
連体形 | しのぶ |
已然形 | しのべ |
命令形 | しのべ |
■意味1:他動詞
懐かしく思う、思い慕う、恋い慕う。
[出典]:花は盛りに 徒然草
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとはいはめ。」
[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い、チガヤの生い茂った荒れ果てた家で昔(の恋)を思い出して懐かしむことこそ、恋愛の情趣を理解すると言えよう。
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとはいはめ。」
[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い、チガヤの生い茂った荒れ果てた家で昔(の恋)を思い出して懐かしむことこそ、恋愛の情趣を理解すると言えよう。
■意味2:他動詞
賞美する、物の美しさを褒め称える。
[出典]:万葉集
「黄葉をば取りてそしのふ...」
[訳]:黄色く色づいた葉を手に取って賞美する...
「黄葉をば取りてそしのふ...」
[訳]:黄色く色づいた葉を手に取って賞美する...
②バ行上二段活用
未然形 | しのび |
連用形 | しのび |
終止形 | しのぶ |
連体形 | しのぶる |
已然形 | しのぶれ |
命令形 | しのびよ |
■意味:他動詞
懐かしく思う、思い慕う、恋い慕う。
[出典]:幻 源氏物語
「亡き人をしのぶる宵の村雨にぬれてや来つる山時鳥」
[訳]:亡き人を恋い慕う宵のにわか雨に濡れて来たのか、山ほととぎすよ
「亡き人をしのぶる宵の村雨にぬれてや来つる山時鳥」
[訳]:亡き人を恋い慕う宵のにわか雨に濡れて来たのか、山ほととぎすよ
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