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古文単語「いささか/聊か」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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「いささか/聊か」の意味・活用・使用例【副詞】

このテキストでは、古文単語「いささか/聊か」の意味、解説とその使用例を記している。

副詞

意味1

わずかばかり、ほんの少し

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「...とて、持て寄りたれば、いささかなめ給ひて...」

[訳]:...と言って、(薬を)持って寄ったので、(かぐや姫は)少しそれをおなめになって...


意味2

(打消の語を伴って)
少しも〜ない、まったく〜ない

※この用法の場合、「いささか〜打消」の形で用いられる。
[出典]すさまじきもの 枕草子
「蝉の声しぼり出だして誦みゐたれど、いささかさりげもなく、護法もつかねば...」

[訳]:蝉の(ような苦しそうな)声をしぼり出して(お経を)読んで座っているのですが、少しも(物の怪が)決着がつく様子もなく、護法も乗り移らないので...


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