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古文単語「こころなし/心無し」の意味・解説【形容詞ク活用・名詞】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ク活用の形容詞「こころなし/心無し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「こころなし」には
①形容詞ク活用
②名詞
の用法がある。
未然形 | こころなく | こころなから |
連用形 | こころなく | こころなかり |
終止形 | こころなし | ◯ |
連体形 | こころなき | こころなかる |
已然形 | こころなけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | こころなかれ |
趣を理解しない、教養がない。
[出典]:新古今和歌集
「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」
[訳]:(俗世間から離れた私のような)趣を理解しない身であっても、しみじみとした趣は自然と感じられるものだなあ。鴫(しぎ)が飛び立つ沢の夕暮れよ。
「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」
[訳]:(俗世間から離れた私のような)趣を理解しない身であっても、しみじみとした趣は自然と感じられるものだなあ。鴫(しぎ)が飛び立つ沢の夕暮れよ。
配慮にかける、思慮分別がない、不注意である。
思いやりがない、親切心がない、つれない。
[出典]:紅葉賀 源氏物語
「げにいと心なき人のしわざにもはべるなるかな。」
[訳]:本当にたいそう思いやりがない人の所業ですねえ。
「げにいと心なき人のしわざにもはべるなるかな。」
[訳]:本当にたいそう思いやりがない人の所業ですねえ。
思慮分別のない人、うっかり者。
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