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古文単語「あふ/会う/遭ふ/逢ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「あふ/会う/遭ふ/逢ふ」の意味・活用・使用例【ハ行四段活用】

このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「あふ/会う/遭ふ/逢ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「あふ」には
①会う/遭ふ/逢ふ
②合ふ
③敢ふ
④和ふ/韲ふ
⑤饗ふ
などの用法があるが、ここでは「①会う/遭ふ/逢ふ」を扱う。
ハ行四段活用

未然形あは
連用形あひ
終止形あふ
連体形あふ
已然形あへ
命令形あへ


意味1:自動詞

出会う、遭遇する、対面する

[出典]東下り 伊勢物語
「宇津の山にいたりて、わが入らむとする道はいと暗う細きに、つたかえでは茂り、物心ぼそく、すずろなるめを見ることと思ふに、修行者あひたり。」

[訳]:宇津の山について、(これから)自分が入ろうとする道は、とても暗く細く、(おまけに)つたや楓が茂っていたので、なんとなく心細く、(この道を行くと)思いがけない目に遭うのだろうと思っていたところ、修行者に出会いました。


意味2:自動詞

男女が契る、結婚する

[出典]筒井筒 伊勢物語
「...など言ひ言ひて、つひに本意のごとくあひにけり。」

[訳]:...などと言い交わして、ついに念願かなって結婚したのでした。




意味3:自動詞

(機会などに)
出くわす、適合する

[出典]いでや、この世に生まれては 徒然草
「それより下つ方は、ほどにつけつつ、時にあひ、したり顔なるも...」

[訳]:それよりも(身分が)下の人は、身分に応じて、時代にあわせて(栄え)、得意顔をするのも...


意味4:自動詞

立ち向かう、戦う、対抗する

[出典]:万葉集
「香具山と耳梨山とあひしとき立ちて見に来し印南国原」

[訳]:香具山と耳梨山とが争ったときに、(阿菩の大神が)立って見に来た印南国原よ


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