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古文単語「あらはす/現す/表す/顕す」の意味・解説【サ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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あらはす/現す/表す/顕す

このテキストでは、サ行四段活用の動詞「あらはす/現す/表す/顕す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

サ行四段活用

未然形あらはさ
連用形あらはし
終止形あらはす
連体形あらはす
已然形あらはせ
命令形あらはせ


意味1:他動詞

(目に見えていなかったものを)
はっきり示す、あらわにする

[出典]祇園精舎 平家物語
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」

[訳]:祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは常に変化し、同じところにとどまることはないという響きがある。沙羅双樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。


意味2:他動詞

打ち明ける、隠さずに話す

[出典]:万葉集
「玉島のこの川上に家はあれど君を恥しみあらはさずありき」

[訳]:玉島のこの川上に私の家はあるのですが、あなたに対して恥ずかしいので打ち明けずにいました。




意味3:他動詞

仏像などを新しく造る

[出典]:今昔物語集
「仏菩薩の像をあらはし奉らむと願してありけるに...」

[訳]:仏菩薩の像をお造り申し上げようと祈願していたところ...


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