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古文単語「みゆ/見ゆ」の意味・解説【ヤ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
118,675 views |
「みゆ/見ゆ」の意味・活用・使用例【ヤ行下二段活用】
このテキストでは、ヤ行下二段活用の動詞「みゆ/見ゆ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※「見ゆ」で「まみゆ」と読む場合もあるが、その場合は意味が異なるので注意が必要。
ヤ行下二段活用
未然形 | みえ |
連用形 | みえ |
終止形 | みゆ |
連体形 | みゆる |
已然形 | みゆれ |
命令形 | みえよ |
■意味1:自動詞
見える、目に入る。
[出典]:帰京 土佐日記
「京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。」
[訳]:京に立ち入って嬉しい。家について、門に入ると、月の光が明るいので、大変よく(家の)様子が見える。
「京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。」
[訳]:京に立ち入って嬉しい。家について、門に入ると、月の光が明るいので、大変よく(家の)様子が見える。
■意味2:自動詞
見ることができる。
※この用法の場合、打消の語句を伴って「見ることができない」と訳すことが多い。
■意味3:自動詞
姿が現れる、やって来る。
[出典]:大進生昌が家に 枕草子
「さても、かばかりの家に、車入らぬ門やはある。見えばわらはむ。」
[訳]:それにしても、これほどの(立派な)家で、牛車の入らない門があるのであろうか、あるはずがない。(成昌様が)現れたら笑ってやろう。
「さても、かばかりの家に、車入らぬ門やはある。見えばわらはむ。」
[訳]:それにしても、これほどの(立派な)家で、牛車の入らない門があるのであろうか、あるはずがない。(成昌様が)現れたら笑ってやろう。
■意味4:自動詞
(人に)見られる。
■意味5:自動詞
会う。
■意味6:自動詞
(女性が)結婚する。
[出典]:維盛都落 平家物語
「いかならむ人にもみえて、身をも助け、幼き者どもをもはぐくみ給ふべし」
[訳]:どのような人であっても結婚して、身を助け、幼い子供たちを大切に養育なさるがよい。
「いかならむ人にもみえて、身をも助け、幼き者どもをもはぐくみ給ふべし」
[訳]:どのような人であっても結婚して、身を助け、幼い子供たちを大切に養育なさるがよい。
■意味7:自動詞
感じられる、思われる。
■意味8:他動詞
見せる。
[出典]:花山院の出家 大鏡
「まかり出でて、大臣にも、変はらぬ姿、いま一度見え、かくと案内申して、必ず参り侍らむ。」
[訳]:退出して、(父である)大臣にも、(出家前の)変わらない(自分の)姿を、もう一度見せて、(天皇と一緒に出家する)いきさつを申し上げて、必ず戻って参りましょう。
「まかり出でて、大臣にも、変はらぬ姿、いま一度見え、かくと案内申して、必ず参り侍らむ。」
[訳]:退出して、(父である)大臣にも、(出家前の)変わらない(自分の)姿を、もう一度見せて、(天皇と一緒に出家する)いきさつを申し上げて、必ず戻って参りましょう。
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