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古文単語「さんざんなり/散々なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
著作名:
走るメロス
5,751 views |
さんざんなり/散々なり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「さんざんなり/散々なり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | さんざんなら | ◯ |
連用形 | さんざんなり | さんざんに |
終止形 | さんざんなり | ◯ |
連体形 | さんざんなる | ◯ |
已然形 | さんざんなれ | ◯ |
命令形 | さんざんなれ | ◯ |
■意味1
散り散りだ、ばらばらだ。
[出典]:古今著聞集
「法師がいただきに落ちつぶれてさんざんになりぬ。」
[訳]:(柿が)法師の頭上に落ちてつぶれてばらばらになってしまった。
「法師がいただきに落ちつぶれてさんざんになりぬ。」
[訳]:(柿が)法師の頭上に落ちてつぶれてばらばらになってしまった。
■意味2
激しい様子、したい放題だ。
[出典]:木曾最期 平家物語
「『日頃は音にも聞きつらん、今は目にも見給へ。木曽殿の御乳母子、今井四郎兼平、生年三十三にまかりなる。さる者ありとは鎌倉殿までも知ろし召されたるらんぞ。兼平討つて見参に入れよ。』とて、射残したる八筋の矢を、差し詰め引き詰め散々に射る。」
[訳]:「普段は(私のことを)噂でも聞いて知っているだろう、(そしてその私を)今は御覧あれ。木曽殿の乳母の子、今井四郎兼平、年は三十三になる。このような者がいることは鎌倉殿までもご存知であろう。兼平を討ち取って(頼朝に)お目にかけよ。」と言って、残した八本の矢を、次から次へと弓につがえて激しく射る。
「『日頃は音にも聞きつらん、今は目にも見給へ。木曽殿の御乳母子、今井四郎兼平、生年三十三にまかりなる。さる者ありとは鎌倉殿までも知ろし召されたるらんぞ。兼平討つて見参に入れよ。』とて、射残したる八筋の矢を、差し詰め引き詰め散々に射る。」
[訳]:「普段は(私のことを)噂でも聞いて知っているだろう、(そしてその私を)今は御覧あれ。木曽殿の乳母の子、今井四郎兼平、年は三十三になる。このような者がいることは鎌倉殿までもご存知であろう。兼平を討ち取って(頼朝に)お目にかけよ。」と言って、残した八本の矢を、次から次へと弓につがえて激しく射る。
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