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古文単語「とく/疾く」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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とく/疾く

このテキストでは、古文単語「とく/疾く」の意味、解説とその使用例を記しています。

副詞

※形容詞「疾し」の連用形「とく」が副詞に変化したもの。
意味1

早く、急いで

[出典]枕草子 清少納言
「主殿司は、『とくとく。』と言ふ。」

[訳]:主殿寮の役人は、『早く早く(返事をください)。』と言います。


意味2

すでに、とっくに

[出典]:源氏物語 紫式部
「ただ冷えに冷え入りて、息はとく絶え果てにけり。」

[訳]:ただどんどん(体は)冷えきっていき、息はすでに絶え果ててしまいました。


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