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古文単語「まうしつたふ/申し伝ふ」の意味・解説【ハ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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まうしつたふ/申し伝ふ

このテキストでは、ハ行下二段活用の動詞「まうしつたふ/申し伝ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ハ行下二段活用

未然形まうしつたへ
連用形まうしつたへ
終止形まうしつたふ
連体形まうしつたふる
已然形まうしつたふれ
命令形まうしつたへよ


意味1:他動詞

(「言ひ伝ふ」の謙譲語で)
お伝え申し上げる、取り次いで申し上げる

[出典]或者、子を法師になして 徒然草
「...とて、走り出でて行きつつ、習ひ侍りにけりと申し伝へたるこそ、ゆゆしく、有難う覚ゆれ。」

[訳]:...と言って、走り出て行き、学んで参りましたと(他の人に詳細を)取り次いで申し上げていることは、恐れ多く、立派に思われる。


意味2:他動詞

語り継ぐ、語り伝え申し上げる

[出典]:富士川 平家物語
「いくさは勢にはよらず、はかり事によるとこそまうしつたへて候へ。」

[訳]:戦(の勝敗)は勢いによるものではなく、策略によってこそ(決まる)と語り伝え申し上げられております。


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