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蜻蛉日記原文全集「おほやけに相撲のころなり」 |
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著作名:
古典愛好家
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おほやけに相撲(すまひ)のころなり。をさなき人、まゐらまほしげに思ひたれば、装束(さうぞ)かせて出だしたつ。
「まづ殿へ」
とてものしたりければ、車のしりにのせて、暮にはこなたざまに物したまふべき人のさるべきに申(まうし)つけておく。我はあなたざまにと聞くにもましてあさまし。またの日もきのふのごと、まゐるままにえしらで、夜さりは所の雜色(ざうしき)これらかれら、これがおくりせよとて、先立(さいだ)ちて出でにければ、ひとりまかでていかに心に思ふらん、例ならましかばもろともにあらましをと、をさなき心ちに思ふなるべし、うち屈(く)したるさまにて入りくるを見るに、せんかたなくいみじく思へど、なにのかひかあらん。身ひとつをのみ切りくだく心ちす。
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