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更新日時:
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枕草子 原文全集「したり顔なる物」 |
著作名:
古典愛好家
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したり顔なる物
したり顔なる物。
正月一日に最初にはなひたる人。
よろしき人はさしもなし、下﨟よ。
きしろふたびの蔵人に子なしたる人のけしき。
また、除目(ぢもく)にその年の一の国えたる人。
よろこびなどいひて、
「いとかしこうなり給へり」
などいふいらへに、
「なにかは、いとこと様にほろびて侍るなれば」
などいふも、いとしたり顔なり。
また、いふ人おほくいどみたる中に、選(え)りて婿になりたるも、我はと思ひぬべし。
受領したる人の宰相になりたるこそ、もとの君達のなりあがりたるよりも、したり顔に、けだかういみじうは思ひためれ。
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