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更新日時:
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枕草子 原文全集「かたはらいたきもの」 |
著作名:
古典愛好家
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かたはらいたきもの
かたはらいたきもの。
よくも音弾きとどめぬ琴を、よくも調べで、心の限り弾きたてたる。
客人(まろううと)などにあひてものいふに、奥のかたにうちとけ事などいふを、えは制せで聞く心地。
思ふ人のいたく酔ひて、同じことしたる。
聞きゐたりけるをしらで、人のうへいひたる。
それは、何ばかりならねど、つかふ人などだにかたはらいたし。
旅立ちたる所にて、下衆(げす)どものざれゐたる。
にくげなるちごを、おのが心地のかなしきままに、うつくしみかなしがり、これが声のままに、いひたることなど語りたる。
才ある人の前にて、才なき人の、ものおぼえ声に、人の名などいひたる。
ことによしとも覚えぬわが歌を、人に語りて、人のほめなどしたるよしいふも、かたはらいたし。
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