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古文単語「まっかう/真っ向」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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まっかう/真っ向

このテキストでは、古文単語「まっかう/真っ向」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味

兜の鉢の正面、額の真ん中

[出典]木曾最期 平家物語
「今井が行方の覚束なさに振り仰ぎ給へる内甲(かぶと)を、三浦の石田次郎為久、追つ掛つて、よつ引いて、ひやうふつと射る。痛手なれば、真っ向を馬の頭に当てて俯し給へる処に、石田が郎等二人落ち合うて、遂に木曽殿の首をば取つてんげり。 」

[訳]:今井の行く先が気がかりで空を見上げられた兜の正面の内側を、三浦の石田次郎為久が、追いかけて、(弓を)十分に引き絞って、ひゅっと射る。(木曾殿は)深手でなので、兜の鉢の正面を馬の頭にあててうつむいていらっしゃるところに、石田の家来が二人来合わせて、ついに木曽殿の首を取ってしまった。


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