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枕草子 原文全集「春はあけぼの」 |
著作名:
古典愛好家
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春はあけぼの
■春は曙
春は曙、やうやう白くなりゆく山際すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
■夏は夜
夏は夜、月の頃はさらなり、闇もなほ螢飛びちがひたる、雨などの降るさへをかし。
■秋は夕暮
秋は夕暮、夕日はなやかにさして、山の端(は)いと近くなりたるに、烏のねどころへ行くとて、三つ四つ二つなど飛びゆくさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いとちひさく見ゆる、いとをかし。日入りはてて、風の音、蟲の音など、いとあはれなり。
■冬はつとめて
冬はつとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜などのいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃(すびつ)・火桶の火も、白き灰がちになりぬるはわろし。
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