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『稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が取りて嘆かむ』現代語訳と品詞分解 |
著作名:
走るメロス
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はじめに
ここでは、万葉集で詠まれている「稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が取りて嘆かむ」という歌について説明していきます。
原文
稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が取りて嘆かむ
現代語訳(口語訳)
稲をつくと手があかぎれるので、今夜も(あかぎれた私の手を見て)お屋敷の若様が嘆くのだろうか。
単語・解説
東歌 | 東国(都からみて東側。いわゆる田舎)を詠んだ歌ということで、東歌と言われる |
稲つけば | 昔はねずみや虫から米を守るために、食事のたびに米を精米していたので、「毎食、稲をつくごとに」となる |
かかる | あかぎれができる |
か~嘆かむ | 係り結びの法則 |
品詞分解
※名詞は省略しています。
稲 | ー |
つけ | カ行四段活用・已然形 |
ば | 接続助詞 |
かかる | ラ行四段活用・連体形 |
我 | ー |
が | 格助詞 |
手 | ー |
を | 格助詞 |
今夜 | ー |
も | 係助詞 |
か | 係助詞 |
殿 | ー |
の | 格助詞 |
若子 | ー |
が | 格助詞 |
取り | ラ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
嘆か | カ行四段活用・未然形 |
む | 推量の助動詞・連体形 |
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