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微分を用いて3次不等式の証明をする問題 |
著作名:
ふぇるまー
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3次不等式の証明
ここでは、次のような3次不等式を証明する問題をみていきます。
x≧0のとき、次の不等式が成り立つことを証明しなさい。
x³+2≧3x
x³+2≧3x
「またややこしい問題が」と思われるかもしれませんが、次のことを覚えておきましょう。
不等式の証明は、グラフがかければ90%はできたも同然!
どういうことかみていきましょう。
解説
"x³+2≧3x"を変形すると、"x³−3x+2≧0"となります。つまりこの問題は、「x≧0の範囲で"x³−3x+2≧0"が常に成り立つか証明しなさい」と同じ意味であるということです。
この証明をするには、"f(x)=x³−3x+2"のグラフがx≧0の範囲で常に"f(x)≧0"となるかを確認すればOKということになります。
グラフを書く
では早速、"f(x)=x³−3x+2"のグラフを書いてみましょう。
f'(x)=3x²−3=3(x²−1)=3(x+1)(x−1)
なので、増減表は次のようになります。
グラフを作成し、x≧0の範囲を赤線でひいたのが次の図になります。
グラフから、x≧0における最小値は"0"(x=1のとき)なので、このグラフはx≧0ではつねに、"f(x)≧0"であることがわかります。
このことから、x≧0のとき"x³−3x+2≧0"つまり"x³+2≧3x"が成り立つことが証明されました。
いかがでしたか。グラフが書ければ一発で求めることができますね。
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