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古文単語「ゆふ/結ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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ゆふ/結ふ

このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「ゆふ/結ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ハ行四段活用

未然形ゆは
連用形ゆひ
終止形ゆふ
連体形ゆふ
已然形ゆへ
命令形ゆへ


意味1:他動詞

結ぶ、ゆわえる

[出典]うつくしきもの 枕草子
「いみじう白く肥えたるちごの二つばかりなるが、二藍の薄物など、衣長にてたすき結ひたるがはひ出でたるも...」

[訳]:とても色白で太っている子で2歳ぐらいになるのが、紅花と藍で染めた薄い絹の着物などを、丈が長くて袖を紐で結びあげたのが這ってでてきたのも...


意味2:他動詞

髪を結ぶ、髪型を整える

[出典]:桐壷 源氏物語
「みづらゆひ給へる頬つき、顔のにほひ、さま変へ給はむこと惜しげなり。」

[訳]:角髪を結われた顔つきや、顔の美しさは、(元服でその)姿をお変えになるであろうことが残念なようです。




意味3:他動詞

組み立てる

[出典]亀山殿の御池に 徒然草
「さて、宇治の里人を召して、こしらへさせられければ、やすらかに結ひて参らせたりけるが...」

[訳]:そこで、(水車で有名な)宇治の里の人をお呼びになって、(水車を)造らせなさったところ、(彼らは)たやすく(水車を)組み立てて献上したのだが...


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