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古文単語「ねんず/念ず」の意味・解説【サ行変格活用】
著作名: 走るメロス
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ねんず/念ず

このテキストでは、サ行変格活用の動詞「ねんず/念ず」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

サ行変格活用

未然形ねんぜ
連用形ねんじ
終止形ねんず
連体形ねんずる
已然形ねんずれ
命令形ねんぜよ


意味1:他動詞

祈る、祈願する

[出典]枕草子 清少納言
「いささかさりげもなく、護法もつかねば、集りゐ念じたるに...」

[訳]:少しも(物の怪が)去る様子もなく、護法もつかないので、(お祓いをうけている人の関係者が)集まり座って祈っていたのですが...


意味2:他動詞

我慢する、耐える

[出典]宇治拾遺物語
「今一声呼ばれていらへむと、念じて寝たるほどに...」

[訳]:もう一度呼ばれてから返事をしようと(思って)、我慢して寝ているうちに...


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