キルギスとは　わかりやすい世界史用語749

ウイグルは、8世紀から9世紀にかけて中央アジアに存在した遊牧国家です。744年に設立され、840年にキルギスによって滅亡しました。ウイグル可汗国は、オルホン川流域を中心に広がり、当時の主要な遊牧民の一つであったウイグル族によって統治されていました。


キルギスは、イェ二セイ川流域に住む遊牧民であり、7世紀から12世紀にかけてキルギスを形成しました。彼らは、トルコ系の民族であり、テングリズムを信仰していました。キルギスは、ウイグルの支配下にあった時期もありましたが、840年にウイグルに対して反乱を起こし、これを滅ぼしました。


キルギスの襲撃により、ウイグルは壊滅的な打撃を受けました。ウイグルの首都オルド・バリクは略奪され、多くのウイグル人が殺されるか捕虜となりました。この勝利により、キルギスは中央アジアにおける新たな勢力として台頭しました。

ウイグルの滅亡後、ウイグル族は西方や南方に移動し、新たな王国を築きました。一方、キルギスはその後も勢力を拡大し、一時的に中央アジアの広範な地域を支配しましたが、10世紀以降はその影響力が徐々に減少していきました。

840年にウイグル可汗国を滅亡させたキルギスの勝利は、中央アジアの歴史において重要な転換点となりました。この出来事は、遊牧民の勢力図を大きく変え、その後の地域の政治的、文化的な発展に大きな影響を与えました。