さうざうし
このテキストでは、シク活用の形容詞「
さうざうし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | さうざうしく | さうざうしから |
連用形 | さうざうしく | さうざうしかり |
終止形 | さうざうし | ◯ |
連体形 | さうざうしき | さうざうしかる |
已然形 | さうざうしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | さうざうしかれ |
■意味1
物足りない、張り合いがない、飽き足りない、心寂しい。
[出典]:
道長の豪胆 大鏡
「花山院の御時に、五月下つ闇に、五月雨も過ぎて、いとおどろおどろしくかきたれ雨の降る夜、帝、
さうざうしとや思し召しけむ...」
[訳]:花山院の御代に、五月下旬の闇夜ですが、五月雨も過ぎ去って、(雨雲が)とても気味が悪く垂れ込めて激しく雨が降る夜に、帝は
物足りないとお思いになったのでしょうか...