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白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説 その4
著作名: 走るメロス
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原文(白文)

臨別殷勤重寄詞
詞中有誓両心知
七月七日長生殿
夜半無人私語時
在天願作比翼鳥
在地願為連理枝
天長地久有時尽
綿綿無絶期

書き下し文

別れに臨んで殷勤(いんぎん)に重ねて詞(ことば)を寄す
詞中に誓ひ有り両心のみ知る
七月七日長生殿
夜半人無く私語の時
天に在りては願はくは比翼の鳥と作(な)り
地に在りては願はくは連理の枝と為(な)らんと
天は長く地は久しきも時有りて尽くとも
此の恨み綿綿(めんめん)として絶ゆるの期無からん

現代語訳

(使者との)別れにあたって、ねんごろにさらに(皇帝への)言葉を託します。
言葉の中にあった誓い、それは二人(皇帝と楊貴妃)のみが知るものでした。
七月七日、長生殿において、
夜が更けて人がいなくなった時に、二人だけで話し合ったとき、
天上界にあっては比翼の鳥となって(仲良く並んで飛びたいと)、
そして地上にあっては連理の枝となって(添い遂げたいと誓いました)。
天と地は悠久であるとはいっても、いつかは尽き果てることもあるでしょうが、
この満たされない思いは、いつまでも決して尽きることはないでしょう。

単語解説

殷勤ねんごろである
比翼鳥並ばないと飛べないという伝説の鳥で、夫婦仲の親密さを象徴するもの
連理枝比翼鳥と同じく、連なった枝は夫婦仲の親密さを象徴する
満たされない思い、募る思い


押韻

「詞、知、時、枝、期」が韻を踏んでいます。


著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。



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